〜第六章〜 結婚と離婚
リビングに通された自分。 綺麗に掃除のされた机、ソファに可愛い枕。スーツの上着を脱ぎ、ソファに座る。
メガネをかけた男の人がK!と怒鳴り、 『はい。ただいまそちらに行きます。』 小声で 『待ってて。もう少ししたら(旦那が)来るから。』
自分は頭が真っ白。
そうすると花瓶が音を立てて割れる音が別の部屋から響いてくる。
『結婚して浮気しておいて、お前があの男と寝てるのも知ってんだよ。 でもお前に気持ちなかったのか?あいつにやられたんじゃないのか?どうなんだ。 怖くて怖くてあいつの言いなりなんやな?』
ドカドカ歩く音共に、金髪のド派手な兄さんが来るかと、思いきや、すらっとしたスーツに身を纏った黒髪インテリボーイのような男の人が出てきて自分は目を見開きながら、話を聞いた。
『おい。あんちゃん。よくうちの嫁をやってくれたな!』 『いえ、入社当初から記録している履歴があるのでメールを見てください。僕は初めから最後まで不倫であることや、ましてや既婚者だとさえ知りません。これがプリクラです。結婚指輪がありません。今日は身につけているみたいですが。』
『あ、あん!?どういうこった。ということは、Kが悪いのか。おいおいおいおい!』
『やめてください。』と割り込む自分
『僕がもっと彼女を知ってから、、』
と言ったところで口を遮るように旦那さんは、 『いや、君はもう俺と同じ被害者だ。大丈夫。君をもう責めたりしない。』
額から花瓶で叩かれたのか血が出ていた先輩。
『いや、旦那さんやめてください。僕は先輩の味方なんです。』なぜこんな事を言い出したか分からない。
旦那さんは冷めたご様子で、先輩に吐き捨てるようにこういう。 『お前が洗脳した。この子には100万で手を切れ。俺ともだ。いいな。』
一言も話さず、ずっと頷くだけの先輩はもう怯える草食動物。 旦那さんは家から飛び出すと車に乗り何処かへ行ってしまった。
先輩と自分は取り残されたように静かに時計の針の音を聞いていた。
あれから数時間は経つだろうか。夕日が入るのが分かる。 しかし、家に鳴り響く会社からの電話や、自分の携帯にくる電話をひたすら無視。
というか出られないだろう。だってこんな感じで離婚になる先輩。それを庇ってしまう自分。
そして、先輩からこう言われたことにショックし、涙が溢れた。
『後輩くんとはこれで最後にしたい。 私は後輩くんのことが好き。家では家政婦のようにこき使われてたし、政略結婚のように親のお金のために結婚を強いられたもの。 だから恋愛したかったから。後輩くん。』
最後のキスはとても長かった。時間が長かった気がする。自分も先輩の事をずっと一緒にいたい気持ちだと言わないばかりか、感情的に 『先輩。離婚するなら、僕とやり直してくれませんか?』
『後輩くん。。それは出来ない。私はあの人と離婚しないの。』 手錠をはめられたような一見罪悪感のような顔をし、俯いた顔は涙が出ていた。彼とこれから北海道に引っ越しをするの。この家は後で引き払う予定なのだと聞き。僕は何も言葉が出ずにいた。 それから翌日1週間会社への無断欠勤は続き家に引きこもるようになった自分。お金は新作のポケモンのゲームを買っていたので、それをプレイしながら、あの時の思い出を忘れようと必死だった。
再度会社へ出勤した頃には席は消えており退職の通知を聞かされ、絶望のまま仕事せずに家に帰ろうとする。しかし、親にバレたらまずいので、会社の経費で車の教習を受けていた自分は親に会社に行くと伝えながらも、車の学校に通うような日々が続いた。 夏休みの入った8月、新しく仕事を見つけた自分は、一宮にある会社へ就職が決まった。 しかし2日行ったか?どうか分からないレベルの無断欠勤で辞職。三社くらいはその方法が続いた。 しっかりと12月の頭に高校の時の友人Sと会うまではそんな辞めては入って等の連続。それでも17万の手取りと実家暮らしということで毎月あまり出費がなく生活出来ていた。
11月久しぶりに覚えていた昔の友人に電話をかけた 『久しぶりに遊ばないか?』
この日はカラオケに行った。 奢ってもらうのは当たり前だったあの時、自分の方が貯金あるのに。
Sは何も考えずに優しさだけで出してくれる。あの先輩の時に残る他人への失望感を持ちつつ接していたので優しかった人に手を差し伸べて欲しいと願っていたのかも知れない。
当時のカラオケでは高校時代に比べて一段と上手くなっていたこともあり、sはとても喜んでいた。 彼は大学生の頃サークルで音楽活動していた事を知り、
『バンドでテッペン目指さないか?』などと持ちかけた自分。
音楽は唯一プロになりたいと願っている自分の後押しになったのが当時から歌だけは上手かったS。 これに賛同するように誘ったのだった。初めは嫌だと言っていたが、理想の未来は好きなことでもやらなきゃつとまらない。どうせなら頂点目指したい。
この気持ちから2人で暮らそうということになった。この頃には初めての家出だったので、お互いの気持ちを一つにしないと、信用できなかった自分は何度もやる気あるか聞き、いくら必要でなど全て自分が思い当たる全ての情報を聞き、初めての家選び、契約の一部始終を行なった。
それと同時に音楽の思いとともに始めた守山での暮らしだった。
ーーーーー次回、魔の2週間と裏切り
さて、移り変わりがはげしいですが、彼女の影響で人を信じることができなかった次こそはと思念を込めて願っていた。必ず次は成功する!と。
どうなると思う?自分の運命とは、 お楽しみに〜😬
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