Nagisaの教室

攻略や日々毎日の事柄を投稿します。思った事、感じた哲学はシェアしていきたいと思いますd(^_^o)

〜第五章 終話〜 新しい道と崩壊

窓からお昼をお知らせする学校から聞こえるチャイムの音と合唱部のとても綺麗な声色に耳がピクピクと動く。

部屋の中は物が散らかっており、昨日脱ごうとしたのかボタンが弾け飛んだ状態の白シャツ

ピアノの上にはスーツのズボンがおかれている。

起き上がると頭いっぱいに痛みが広がる。 二日酔いだ。 昨日の出来事は、夜の店を出てふらふらと約15キロも離れた家までお金ない自分は歩いて帰った事だが、疲れもあり何も覚えていない。

メールが届いており携帯には23件という文字。 どうもこうも飲みすぎで、、、

次起きたのは、夜になっていた。 しっかりと目は開き、その頃には電話が鳴り響く。頭はさほど痛みがひいており、電話に出ることが出来た。寝ぼけているので、少し疲れた様子で返事する

『は、、い。』

『私!後輩くん!今日会える?今から。』

日曜日の夕方すぎ。お酒は抜けてお腹だけはしっかりしてるのか、このタイミングでぐぅー!と音を鳴らす。

『お腹空いてるなら今日会えるね!名古屋駅で集合ね。』

『はい。いいっすよ』

電車を乗り継ぎ、病み上がりのような体で集合場所に向かう自分。

『やっほーヽ(・∀・) 飲みすぎて頭痛い感じ?』

合流してすぐにご飯屋に向かい、

『昨日はどうだったの?後輩くん。』 『歓迎会から全く覚えてないです。限界まで飲んだのは初めてで、、』

『私ね。初めて歓迎会の後そのまま女子会に行かずに帰ったの。 お酒、飲まなかったからね。』

『なんで飲まなかったんですか?』 ご飯を頬張りながら質問する自分。

『だって後輩くんと歓迎会の後2人で二次会したかったから。 昨日出来なかったから今日したくて。』

げほげほ。。 喉をつまらせて、水をぐいと飲む自分驚くように

『え?あの後、、』 急いでスマホを確認した

《二次会したいから、事務長には用事があるからって帰って!別の場所に帰るふりしたら、合流したい。後輩くん!》

あとは30分ごとに何度も電話。 7時間後にまた30分ごとに電話していた履歴が残っていた。

『私たちデートってさほど何処かで遊ぶなんてしてないし、基本仕事の合間に2人でご飯食べるか?じゃない。休みの日も後輩くんいつも仕事場に来て仕事覚えたりで休みないし、 残業代限度額いっぱいに働いてるだって経理さんから聞くくらいだし、真面目だからカッコいいけど、そろそろ仕事完璧に覚えてもらうより私をずっと頼って欲しいもん』

自分は仕事するくらいなら徹底的に。学生時代から、やるならやる、やらないならやらないと、ハッキリさせてきた性格のおかげでこんなところにまで影響し、しかし自分自身としては先輩を置き去りにしてしまっていたのだ。

そっと手を繋いで、先輩が顔を赤くしているところで、 『分かりました。これからは俺は先輩のために使います。だから先輩の時間も俺にください。俺、先輩と絶対結婚したいから』

『うん。Nagisa♡のお嫁さんになりたい。』

そして、その日は家に帰りたくないと言い、まだ実家暮らしだった自分はホテルを選んだ。ビジネス、ラブホ、、いや、さすがに恥ずかしいこの時しっかりと彼女のためにお洒落な場所を選べていた。

そうして立派なホテルへと入ってはじめてのホテルを借りた。 予約を済ませて、2人でカップルつなぎをして部屋に入る。

ベッドは2人でも寝れる大きさのものが一つ。

『先輩、俺たち入る値段ミスりましたかね。』

『うん。後輩くんが1人で予約するから待っててって待ってたけど、初めて借りたでしょ』

と先輩

確か5万円したので、こんなものか。とお金をだしてしまったのだった。

『でも、先輩と2人密室ってのは久しぶりだしこれくらい高級でも僕は気にしませんよ。 ま、とりあえず1日だけなら無駄だとは思わないです。』

『うん。ありがとう。大好き』

抱き合い寄り添い、人肌触れ合う時間を過ごして、好きというお互いの感情は爆発していた。

ーーーー朝になり2人でホテルを後にする。8時に間に合うようにシャワーを浴びて、先輩はタクシーで、自分は電車で向かい、まるで一緒の時間に出勤とは思えない形で。しかし、

この日を境にして、先輩は口を聞かなくなったのを覚えている。そう。金曜の夜に行ったことが付き合っていないていだった僕たちは、先輩に情報が漏れたのだ。

『後輩も男だよなぁ。触って興奮。夜の店サイコーとか叫んでいたし。なぜかKの事出してたけど、2人付き合ってたら問題だしな。そらぁ。あるわけ無いよな。』

事務長はこう楽しげに話す。 出勤したばかりの僕と、珈琲を動揺のあまり溢した先輩。

『さいてー。』 僕の顔を見ていう。ちょうどその日、数十分も前までお互いの気持ちを爆発して、お互いへの気持ちを欲しがっていたのに、この有り様である。

タイミング悪く、通知依頼が来た。 経理からだった。

当グループ内別事務所にて、事務員が居なくなるので、Nagisa♡は今日を持って異動勧告とする。ぜひしっかりと務めてください。

彼女との楽しい時間が走馬灯のように広がる。

『マジですか?』

『後輩くん。さよなら。』

自分の努力が全て泡になったように弾けた気がした。それもそのはずだ。 異動もしなければならない、破局になる、こんな二連続不幸が訪れるなら、こうして、、、今まで努力しても報われないんじゃ無いか。

こうして自分は荷物を抱え人事の方と一緒に移動した。事務長にも他の事務所内の女性は【若いのに汚れてしまった男】という扱いの目をしていた。これは辞めた後に聞いた話なのだが、とりあえず冷たい目線があったので別れの言葉は全くせず場所をあとにした。

新しい職場へは自分の家に近くなった。バスで一本で行ける場所。 こうして自分はまたここから人間関係をやり直そう。そうしていけば。と2度目の挑戦だと思い。

1ヶ月事務を教えてもらい、使い方に慣れてからは1人でその業務を先輩の教えで育った成果を見せるべく、本領を発揮していた。

その新しい職場では、事務を教えていただいた先輩が寿退社らしく、そして1人で頑張るという状態へとなった。

そこでは車の運転もあるらしく、経費で車の免許を取り、順風満帆に見えたある日

先輩の情報でとある事を自分と話しているわけでは無いが、支店長と事務長の会話を聞いて、耳を疑い驚愕した。

『そういえばKさん。もうすぐ2年目なんだ。』 『そうか。結婚2年目か。今年のお祝い考えないとな。』 『でも、Nagisa♡くんとは凄い仲良くしてたわけだろ?』 『そうですね。もう少し見守ってたら、関係が出来てとんでもないことになりかねないから、向こうの経理課さんのおばさんが優しさではなしたんじゃないかな?』

えっ、、結婚?

『でもKさんはうちのグループで勤務長いし、この施設の会長の息子さんでしょ。それはそれは奥さんとしてしっかりするべきだよね。』

『それもそうですよ。施設に出資しないことになればたちまち経営は厳しくなる。』

そして珈琲を飲みつつ振り返り僕がその会話を聞いてることに気づくと明らかに話を変えた。

『この前学習塾に通わせたらやたらと息子が不倫とかいいものだから、笑』

乾いた笑いが出る。

久しぶりにと屋上に即座に向かった自分。ここに唯一置かれていた喫煙所。 彼女に裏切られた思いに体が苦しくなるのを感じた。実に5ヶ月ぶりの喫煙だった。

常に自分がおかしいのかな?先輩は悪くない。 大好きだから、自分だけおかしいだとか思っていた。自分がなおれば、いい。それだけだと。この時から恋愛に対しての人間が思う感情、理性を失ったのはこの頃だ。

もう誰も信用出来ない。そう思っていた。人への憎しみ、苛立ちさえ。でも顔には出せない。なぜなら全てキャリアは新人扱いの自分。新入社員は乏しく、社長の面接もあるため特に事務員の厳選がかかっていることから、僕と先輩だけが唯一介護事務として、お金を直接管理している部署として逃げられない枠組みを担っていた。

しかし、先輩から裏切られた気持ち。もう花の夜の店に行ってしまった件が正直可愛く見えるほど、ダメだと分かってはいる。気づけたのもわかるけど、そもそも既婚者と関係を持っていたことになるとは。

それは異動を受けた1ヶ月後指導してもらった人が退職後、2週間目突入したばかりの頃の話。

次の日。いつもどおりに嫌になりつつ職場に向かい、そして仕事場の僕の席にある人物が座っていた。

『おはよ、うございま、、す。って先輩!?』

『謝りにきたの』

『え?なんのことですか?僕は付き合ってる先輩の事をほったらかして、夜の店に行ったんです。罰はこうして受けてますよ。』

無言で先輩は、事務長に断りを入れて、施設から外に出る。先輩の車に乗せられて、ある場所に向かった。 道の途中、

『どこ行くんすか。仕事あるんすけど。申し訳ないです。戻してください。僕は先輩に対してひどい事をしました。反省するべきです。話する立場でも会う資格もありません。』

無言で目隠しのマスクを渡してくる先輩。

そして、道を知られたくない?しか頭によぎらなかった。どこか分からない場所へ連れて行くつもりのようだ。先輩を信じてマスクをし、静かに目を閉じて、車に揺れながら数十分が経過した

『着いた。』

そこにはお屋敷のような一軒家。見たこともない豪邸が。とはいえ、お庭があるほどの豪邸ではないが、フランス調ばりの家に見惚れながら、先輩は

『早く来て』

そして、中へと僕たち2人は入っていった。。

ーーーーーー次回、結婚と離婚

いかがですか?これまでといった展開。 これはたった4年の月日を書いて行きましたが、まさに波乱万丈。一歩ミスすれば転落人生。 自分の欲をかけば後で降りかかる不幸。

さて、次回も楽しみに!

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