〜第四章〜 就職と浮気
その日は突然やってきた
「内定通知 ご応募にあたりまして、何度もご来社いただきありがとうございます。 貴殿の入社希望を受理いたします。 是非貴殿のご活躍を期待しております。」
こんな内容だった気がする。
不確定は良くないと思うが、とりあえず採用された通知が送られてきた。
季節は代わり春の日差しがカーテンの中から差し込む。鳥はさえずり、 じりりとなる非常ベルのような音が部屋の中を響き渡り、消す。
『ね、むい。。』 2度目がなった頃、妹の声が扉の外からした
『おにいちゃん!遅刻するよー?』
寝ぼけてベッドから布団とともに転げ落ちる。柔らかい絨毯が衝撃を吸収、、、 と思いきや、腰に痛みが走った。
『いだぁあぁぁ』
眠い目を擦り、くしゃくしゃの伸びきった髪をかきむしり、風呂場へと急ぐ、
某ドラマの冬月先生の真似をして
『オールコンプリート!』 と、初めての香水、初めてのワックスを使い。 キメ顔で。
大学の入学式以来着ていなかったスーツを着て、家を出る。 最近聴いているのは音楽ゲームに使われるBGM。バスに乗って、電車に乗り。音楽を聴きながら、あらかじめ購入しておいた社会人の必須アイテムと話題のビジネス本を一冊。 この時はかっこよさ。本の内容は良くわかってへんけどね。。
職場に着いたら、いきなり別の隣の経理課と社長室のある建物に行き、社長に挨拶した。
『今日からよろしくお願いします』
社長はニコリと満面の笑顔。 そして沈黙の中、口を開いてこういった。
『厳しい事も辛いことも楽しいことも、悲しいことも全部ここで君に用意してあげられる。あとは期待に自分のペースで頑張ればいい。君のことはよく見ておくから。』
こう言い自分は会釈し、社長室を後にする
自分のデスクは祖父の工場においてあったタイプのどこにでもあるデスクに新しく用意したペンとメモを置きパソコンは既に開いており、隣に先輩が座るからと待っていた。
それから1時間は経過しただろうか。。 先輩とやらが戻ってこない違和感と、緊張から手が震えていた。緊張を和らげるために周りや、テーブルに書いてある地図を見てどんな建物なのか把握する。
事務所の奥の方にエレベーターがついており、2階は入院されてる患者さんがいる。 5階は重病患者が設置されており、いわゆる難病の方が入院されてることがわかった。 ふと、エレベーターの方に小さく華奢ないわゆるお嬢様のような風貌の女の子がいた。 14歳くらいだろうか?自分は心の中でうなずいた。 遠くにいたので何を話しているかわからないが、フードのついたパーカーを着て下はジーパンだろうか?大人の女性を中学生が無理して大人びているような格好ですらっとしたスーツの人に指をさして、左手は腰に当て、いかにも叱っているような会話なんだろうか?
数分その状況を見ていたらスキップで笑みをこぼしながら、事務所に戻ってきて、僕の目の前に立つ。 細い指先で自分のことを指し、 『今日入社の子ってこの子?』
なんだなんだ? 凄い年下に指差しでなんて人だ。。
『おい!聴いてるのか?坊主。君のことだ。名前はなんていう?誰?君は。』
甲高い声が事務所に響きながら、女の子は言う
『誰って俺ですか?』
小さくうなずく女の子。
『僕は今日入社したNagisa♡ですが。 どちら様ですか?』
『ふふーん!これでも私は事務の先輩なのだぞ!後輩くん!』
えぇ!?!? 状況にこんがらがり椅子から転げ落ちる。 今日はとんでもない日かよ。転けてばかりだ。
『大丈夫?後輩くん』
手を取り、スーツのシワを伸ばしながら、立ち上がる。
『セットしてるからセールスの人だと思って。後輩くんだといってくれなきゃ。』
いや、あんたがそれ言うかよ。自分の心の中でツッコミを入れつつ、
『お願いします。K先輩とはあなたなんですか?』
その会話を聞いていた40代くらいの女性が笑い出す。後ろに座っている男の人も。そして事務所にいた僕たち2人以外の3人が笑う。
40代の女性は、看護部長。自分の後ろには生活支援課の男性。 そして自分の左隣に座っている女性は介護老人保健施設内唯一の栄養士。
『あんたたち夫婦漫才は辞めなさい。前から仲良かったように会話するから笑いがとまらないじゃない。。』
『だって部長。後輩くんが。』
『彼は来たばかりなんだから、入社経験初なのよ。あなたと8年も違うのだから』
耳を疑った。え?
『8年?』
『何よ。。』
8年は嘘やろと。顔でニヤニヤしていると彼女がたまらず言い出した。
『あっ、後輩くんがバカにしてる。私29だもん!大先輩だもん。』 小さな胸を張りつつ、自分の経験を突き出してきた。 正直可愛いかった。
そうして初めての社会人としての一日目を終えたのだった
とある日には 『先輩!この書類提出先が不明です』 『後輩くんが提出する住所一覧のデータを何処かにおくから。』 『ありますやん。先輩の今右に持ってファイル』
『後輩くんが隠したんだもん。後輩くんが足引っ張ったぁ、いっけないんだぁ!』
とある日には 『先輩、請求額間違ってますよ。』 『後輩くんが毎日の※洗い出ししないから』 ※洗い出しとは、消耗品とかの数値を書き出したり、オムツなどの使用した枚数とかをパソコンに記録すること。
『いや、先輩が請求額の一覧をズレて書いてるからですって。。ほら。』 顔を赤くしながら先輩は 『そんなことないもん。後輩くんが請求額一覧の位置をずらしたからだもん。』
1ヶ月はこの会話をしただろうか。 事務所は笑いに包まれながら、ある意味新しい仕事仲間を第二の家族のように慕い、楽しんでいた。
『ようやく終わりましたよ。昼までにやらなければならない資料。』 ちょうど請求が終わり、4月の資料としてファイル保管する作業がおわりこんな声をこぼした
『昼からやることないし、いつもはやらない経理の人がしているお茶だしやりませんか?』 5月から弁当にした僕はその弁当を取り出しこう言う。 休憩室に向かいながら、 『後輩くんが私のためには弁当作らないんだ。ひどい。そんなふうに育てた覚えはないわ。あらやだ。口が滑りそう』
いったそばから、弁当取り上げてるやんw ため息をついていると、 『ねー、あのさ。』
急に話を切り出したので、2人きりの部屋の中に響き渡る口ぶりで、、 『はい!!』
そっと口に手を当てて、 『お願いがあるんだけど、静かに話してほしいの。』
『なんですか?』 と僕。
『付き合ってほしいの。』
なんだそんなことか。と吐息をかけながら、コンビニで用意した先輩のご飯を頬張りながら、 『どこに行きたいんですか?』
首を横に振る。
『後輩くん、目の上になんかついてる。』 ? 『目をつぶって貰わなきゃ、取れないよ。』
そして目をつぶると、柔らかい感触がした。体をそっと近づけ、 『もっと。』 口の中に舌をいれて、迫る体。 『ちょっと何してんすか。』 軽く肩を持ち離した。 『仕事場ですよ。場をわきまえてください。』
先輩は軽く下を向き、そして休憩室を出る。 事務所と隣接する休憩室。 事務所には誰もおらず、外のふりしきる雨の音がガラスを伝って聞こえてくる。
『先輩!!』
自動ドアの外を傘もささずに走る先輩が見えた自分は後を追いかける。
雨の中近くの公園で先輩はずぶ濡れになりながら、ベンチに座っていた。
『何があったんですか!言ってくれなきゃ俺バカだからわかんないっすよ!』
自分もずぶ濡れになりながら、ハンカチを渡す。
『後輩くん。私。後輩くんが入社してしばらくは何不自由なく私についてくる君がとってもカッコ良くて、それで意識してるうちに、大好きになったの!』 叫びながら、雨に隠れて涙を零す。
当時自分は静岡で再会したEとしばらく話していなかったこともあり、疎遠していたので、自然消滅していると思っていた。
『僕も好きです。Kさんのことが好きです』
ーーーー次回、新しい道と崩壊
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〜第三章〜 ネットビジネスの学びと失敗
その日は朝早く起きて、スウェットをベッドに投げ捨てながらクローゼットの中を漁り、今日のお洒落を考える。
パンのチーンという音がキッチンから音が響きながらも、朝のシャワーを浴びに部屋を出る。
8時の携帯アラームが鳴り、うるさいと小声で呟きながら、眠い目をこすりながら。
シャワーを浴びて、朝のパンを早食い競争のようにコーヒーは一気飲みして。 そして家を出る。
経営の本を忘れて取りに戻る頃には8時半を指した時計に青ざめ、走って駅へと向かった。
9時15分くらいには名古屋駅に着き、新幹線で静岡を目指した。 今日はTwitterで知り合った相手に会うのだった。
静岡駅に着いた頃にはお昼前でサラリーマンの人が右往左往しており、近くの旅館を予約したか確認を怠っていた。
ちょうどそんな頃だった。
『久しぶり!!』
え??と思いながら携帯を見ていた自分は顔を上げる。前に立っていた男が、話そうとした次の瞬間。自分の目の前は真っ暗になった。
そう。飛びかかってきたのだ。 150センチの低身長で華奢な女の子が自分の目を手で覆って
『だーれだ!』
可愛いその声は自分はドキドキしながら答えた。
『E(女の子の名前)か?』
名前は今更だが伏せておくので、申し訳ないがそこは無視して欲しい。知って欲しいのは内容。ストーリー。なのでな。
久しぶりの再会だった。 当時から実に8年ぶりになる中学まで同じに過ごした。彼女は相変わらず身長もあまり伸びておらず、髪は長くといった感じだ。
その日会う予定だったネット女の子はどうしようか迷って連絡を送った。 そしたら驚愕した
『目の前にいるじゃない。』
一瞬何を言ってるのか理解できなかった。まったく名前も違う。ツイート内容もゲームの事の報告しかしてなかった。そんなレベルなのにツイートの書き方だけで気づいたらしい。
それから一緒に中学の思い出やら、今している事。目指している事。 夢がない事など。
一泊2日をかけて静岡で語り合い、時間を過ごしているうちに、 お互いに黙ってしまった。
何分時間が流れたのだろう。高い場所にある公園でキコキコと音を出すブランコに乗りながら。時間を遮るように、自分は言葉を放った。
『コーラ買ってくる』
と言いながら自販機で買おうとした。
『待って』
『ごめん。何飲みたかった?』
手を必死に握りしめる彼女が急にお腹に顔を沈めた。 自分は訳がわからず、とりあえず頭をゆっくり撫でた。
ーーーーーあれは中学の卒業式の時の話 彼女と同じ学校で、勉強を教えあったり、部活では吹奏楽のことでどうしたら楽器が上手くなるか? 同じ帰り道を帰り、休みは公園でポケモンのカードや、ゲームをし。友人として楽しんでいた。 ある日彼女は同じクラスの男子と言い争いになっていた。 男たちは脱げよ。とかいわゆるいじめだ。
淫らな行為を強要
呆然とクラスは見ているだけで口を挟まない。なぜならその男たちは不良だったから。怖くて言えなかった。自分は放送委員会で昼の放送を終わらせてクラスに戻った時に気づき、自分にスイッチが入った。
『何やってんだゴラっ! 俺のEをいじめてんじゃねーよ! 俺に文句あるなら勉強か、陸上で勝ってからいうてみー? 俺が負けたら好きにしろ!』
『ふー! かっけー!調子こいたインキャは俺がぶっ潰してやろうじゃんか!』
啖呵切った自分は少し後悔をしながら、体の震えを抑制していた。 むちゃくちゃだ。今までクラスでは陰に隠れて物静かに過ごしてきた自分。勉強が好きで特に数学は常に授業を置いてきぼりにするほど先を見て勉強していたけど、結果いつも中間層にいた自分。 陸上なんて誰よりも遅かったのに、こんな訳の分からない啖呵をきった。
『期限は1ヶ月後。 二学期期末学力テストの総合科目の合計点数 1500mのタイムを学力テストが終わったホームルーム後に陸上部の監督の元、タイムを測る。 次の日に鉄棒にぶら下がって、1番耐えた方が勝ち
2点先取で相手の言うことを聞く』
こう決まった。 勉強は毎日していたので、その日から体力に力をつけるために、常に毎朝走り込みをした。
当日。学力テストは順調で、ホームルーム後体操服に着替え、グラウンドに向かう自分。既に彼はスタンバイしており、同学年がその試合を見守ったのだった。
『お前が毎日何を考えてるか、インキャには俺は負けない』
『…』
『まぁ、負けを認めるのも今のうちにしておけ。女はもらうがな!』 クラスのみんなは彼にエールを送り、陸上部の顧問がピストルを上に向ける。
『勝った方は、陸上部で高校の推薦書に載せてやる。いちについてぇーーー!よぉーーーい!』
ぱぁぁあん!! グラウンドに鳴り響くピストルの音。 冷えた風が吹くグラウンドは、砂を巻き上げ、音同時に2人は地面を蹴り飛ばす。一位におどりでたのは無論彼だった。彼はどんどんスピードを上げる。 帰宅部と豪語する彼は漲るパワーでどんどん距離を離していく。自分は始めスピードは緩やかに保ち、温存しながら走る。100メートルくらい距離をあけた頃、まくしたてるように彼のスピードは落ちてきたように思えた。
そうではなかった。 そう。自分がスピードを上げた残り、400メートル。。。
ーーーーーーーふとそんなことを思い出しながら、彼女を撫でていた自分の手を下ろして、彼女をベンチに再度座らせて
『メロンソーダ買ってくるね』
あの時勝った後、友人として守っただけだ。 「好きだ」 と本音を言えずにいたからだ。
だからこそこんな風に久しぶりに会えたのに、恥をかいた気分を抑えながら彼女への想いに素直になれなかった。
それから数日連絡をしているうちに、 動物園に行った時の観覧車の中で、12月入ったばかりの頃、 『やり直そう。俺はEの事で頭がいっぱいなんだ。だから、願いが叶うなら付き合いたい。』
『うん。待ってた。』 泣きながらそう答える彼女はずっと顔をくしゃくしゃにしながら腕を絡めとり、顔をうずめた。。
この幸せを失敗に転じるようにすることを今の僕は気づかない。。
ーーーー次回、就職と浮気
お楽しみに〜😬
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〜第二章〜 新たな出会いと後悔
こんにちわ!Nagisa♡です。
では、専門学校での出来事をまとめたいと思います。
春。
期待を込めた入学式! 総勢31人の集められた1年間共にする仲間がわかった瞬間だった。
医療事務を目指すべくその校舎はだいぶ古びており、椅子机ともにボロボロの物品が置かれており、いわゆるただの学校というイメージだった。大学のような講堂で大勢を集めてということもなく。。
このクラスの中で男子は3人。 残りは全て女子。
しかし、この春に卒業したばかりの2歳年下の人ばかりで、男子の中で僕ともう1人が年上といった構成だ。
M先生は、静かになったところでこういった。
『君たちには1年間でいろいろな経験をし、卒業してもらいたいので、たくさんのお願いがあります。 資格は沢山取れる環境なので、必ず持ってから卒業してください。皆さんはライバルなので1人1人が日々の勉強をして、数々の試練を乗り越えること』
これが最初の言葉だった。
今日から遊んだ分を取り返すと奮起していた私は、成績を1番にして主席で。。
そんな夢を思い立ちながら、新しい道への欲求を楽しんでいた。
そんな生活から2ヶ月が経つ頃、ゲームが好きだった私はパズドラ にどハマりしていた。
昔からやりたかったゲームでスマホを意識して使ったのはようやくこの頃だった。
携帯を自分のものとして使い始めたのも、この頃で大学ではまだガラケーを使用していたからより一層ゲームの幅。イマドキ感を味わい出していた。
こんなことも始めた。
ちょうど20歳になったばかりの一年目ということもあり、酒やタバコに挑戦したのもこの頃だ。
僕より年上の同じクラスの人、名前がYさん。 色んなことを教わったのだった。 まず教わったのはタバコ。
初めは好奇心でライターとタバコの箱を買った。 よく分からないまま、ソフトの箱の開け方まで教えてもらって、タバコを口に加えた。なんか初めてする体験ってドキドキワクワクが先に来ていた。
かっこよさもあっただろうし、恩師が吸っていて、それに憧れて真似をしたらなんて言葉を信じて手を出してしまったのもある。
吸った途端。喉が焼けるように痛く。 味はよくわからなかった。たった30秒ほどでギブアップし、その日は練習程度で何度か試すうちにコツが掴めてきて、味わいだしてきた。 その後種類を何度も購入しては試しの生活。最後に落ち着いたのは、ハイライトレギュラーだった。
これがのちのちお金に困るほどの中毒になるともしらず。 後悔と経験だ。
お酒は大学生の時の同じクラスの元先輩から既に誕生日のお祝いをしてもらった時が初めてだ。その時に飲んだのはコーラが好きな自分にサプライズでウイスキーを入れていた事だ。
その後、沢山のお酒を知るきっかけになったのはYさんのおかげだった。
まず『ウイスキーのロック』『サワーは水』『焼酎はまずい』『ワイン』ありとあらゆるアルコール飲料を事細かく語っていた。自分の知らない世界だったので余計にワクワクしていた。 しかし、そこまで中毒のように飲んだくれるのは無かった。だいたいお酒の出る店は高いし、バイト代でも少し手の届かないくらい高いイメージがあったのもあり、美味しいけどそこまで欲求があったというわけでも無いといった感じだ。
酒をある程度知った頃、ビールの種類も堪能したりしていた夏休み前に初めて踏み入れた新しい出会いは夜の世界についてだ。
その日飲み会として今池で飲むことになった自分。 Yさんの毎回の奢りだったこともありただ飯がてらと2人で鳥貴族でご飯を食べながらお酒もいい具合に入っていた。 今池から自分の家が近いこともあり、でも家に帰るよりもっと遊びたいと21時を回った頃にキャッチの人と話し合いで、Yさんの値段交渉も相まってキャバクラ に連れて行かれたのだった。
華やかなこじんまりとした店で、女の子と飲むという状況。あまりにも幼さのあった自分は指名まで決めてよく分からずYさんの了承を得て、2時間楽しく会話した。
ゲームの話題よりはお酒の会話がメインで、話の内容や、ある程度話題がないと全く話が通じず、情報の無さに自分の情けなさを披露してしまった。その頃から勉強自体に鬱憤がたまっていたこと(成績が思うように上がらず、嘆いていたことを覚えている。Yさんの方が頭良すぎて負けていた。)そのストレスを発散するためにずっとひたすらに愚痴を言っていたのを覚えておりキャバ嬢はその一人舞台から下されたように頷いているだけだった。
よく頑張ったねだとか。 辛かったね。
自分の中にたまっていた想いがこの時水に流せたようなそんな気がした。
それから夏休みになり、高校時代の友人と久しぶりに会話できる機会ができた。
Sとの再会だった。その頃結構なヤンチャになっていた俺は威勢、虚勢の連発で、知った知識を自分がいかに独学で学んだかのように、披露していた。
1番おかしかった時期にだ。
これが良くも悪くも、最低な人間だと思われたに違いない。ゲームセンター、食事、ありとあらゆるものに、自分は奢ってもらっていた。お金がないのに、借りたりして。
その後しっかりとまとめて返すのだが。
虚勢を張ったまま、周りには僕は何でもできると嘘をつき始めたのも、この頃からだ。
麻雀を知り、Sとしっかり遊び始めたのもこの頃だ。全ての始まりでもある。あの時虚勢を張らなければ、今現在Sとは友人になれないのかもしれない恐怖で頭がいっぱいだった。僕の高校時代を知っているからなおさら嘘に嘘に嘘。そればかりが積み重なり、彼は気づいていたのか、信用をどんどんしなくなっていた。
そんな事だとしても、能力なければならない。人よりほんの少しでも上にいたい。この事を考えながら。
でもそれが今とても後悔している内容だ。
自分自身を見失っていたからだ
自分は何者で、自分は何を目指したらいいのか?全く分からなかった。Yさんの真似をしていれば、とりあえず自分自身がいなくても、生きることができる。仮面をつけ始め、自分が泣いていても気づかれることがなくなっていた。
余計に自分が不幸であればいい。 他人が幸せであればそれでいい。
結局自分のためだということをわかっていながら。
冬を迎える頃自分自身にもようやく本当の仲間が出来つついた。それは家で休みの日にやっていたTwitterでの出来事だ。
Sや、Yさんには自分の失敗がバレているし、もう全てリセットしたいので、新しい関係を見つけようと模索していた頃だった
直接メールができる機能があったのか、よく分からないが、女性からゲームで一緒にお金を稼ぎたい。と言われた。
ゲームだけは誰にも負けないとプレイを続けていた自分。腕や実績はなくともそれなりにゲームの幅や知識は本物だった自分とメンバーになって2人で切磋琢磨し、世界を目指すといった内容だった。
あれは1月の中旬に名古屋駅で会うことになった。 彼女はあったときとても小さく、自分との身長差が40センチほどあったし、幼い顔をしていた。肌はとても綺麗で、目は大人しく、メガネを少し鼻の先に落としてあり、いわゆる老眼鏡のようなスタイルの黒髪。
彼女は静岡生まれで静岡で育ち、1度保育園で愛知にいた子だったらしい。
、、、、次回、ネットビジネスの学びと失敗
お楽しみに〜
初めまして!Nagisaです!
突然ですが過去史ってご存知ですか? 僕自身が過去に遡り、記憶を辿っていくと言ったものです。
記憶している全ての状況、人、判断。 それを随一自分の能力としているため、鮮明に覚えている失敗であった事などの話です。 実話なので実在するものが多数のため、略語 例えば、Y氏などと言った書き方をします。 あしからずご了承願いたい。
〜第1章 旅立ちと自立への第1歩〜
これは今から6年も前の話だ。当時私は大学へ行き大層不自由なく暮らし、親からお小遣いを得てはご飯や、飲み食いをし、大学の先輩と夜中に自転車を走らせ、カラオケ等に行き大声を町中に聞こえるように言い放ち、それはそれは楽しい毎日だった気がする。
当時ハマっていたゲーム、ポケモン。 ことある講義の合間にRPGの世界観の中成長する物語に夢中になりながら、単位を落としかけるギリギリの生徒であったと当時の印象を思い出す。
あの頃も変わらず俺は嘘をついていた。 勉強が出来るだの、俺はゲームで負けないなどと言った、正直くだらない見栄レベルの会話だ。
ある日剣道というカッコよさのために学んだ日がある。 ある日吹奏楽で全国優勝した経験があるといい指揮を振ったことがある。 どれもこれもやりたかった事だ。注目されたいただそう願うばかりに嘘で塗り固める大学生活。
しかしそんな大学生活も終わりを迎える事件が起きる、、、
ある日先輩が留年して同じクラスになった事でより一層仲良くなっていた時、書道部への参加が目に入った。 ちょうどその頃、YouTubeや、ニコ生での全盛期を迎えていた。 アフィリエイトもこの頃知った。 稼げるか?今後発展するのだろうか?というよりやはり注目の的を探していたのだと思う。
そんな中の書道部。自分は書道よりは彼女探しとして入部した。そこでNさんと出会う。同い年のお嬢さん系女子だ。
その子とその日のうちに惹かれてLINEでやりとりするように。 たった1日で出来たので、それから書道部に行ってないのだけれども。。
彼女は岐阜県に住んでいた。自分は愛知県に住んでいたので、割と遠い場所だった。
コンビニでアルバイトをし、友人と遊ぶのを断ちその女の子と会いながら、1学期を過ごす日々。とても楽しかった。長島の遊園地に行ったり、キャンパスで一緒にご飯を食べたり。
夏休みが来た。
夏休みは彼女の家に初めて訪れた。
ご飯をご馳走させてもらい、初めての夜を迎えた初めの1週間は何もなかったが、一線を超える毎日を過ごして、帰る。 それは一泊、3泊 期間が空いていた宿泊も、もはや家のように、1ヶ月もお邪魔することに。 そして12月25日までずっと、寝ては起きて一緒にゲームして始めたばかりの頃は大学に1週間くらいは行っていたが、寝ては起きてご飯に飯、の毎日。 いわゆるヒモの生活だった。
その頃アルバイトで稼いだ金額でパソコンも買っていたので、動画みたりして釣りをしながらレベル上げをするようなゲームをずっと。
彼女と彼女のお母さんと3人で
大学には既に行かなくなっていた。 年越しを迎える頃、心配した親が息子を監禁していると言った内容で彼女の母親と喧嘩して、俺たちは別れる事になる。
家に帰る日 身支度を済ませると、彼女の父親が 『君はいずれ大きい存在となる。だから何も言わない。決してこの生活を脱して、社会に出てもらって肌身を感じて知る時、その時は意識して次の女の子を死ぬ気で守って欲しい。 〇〇(彼女の名前)は、別の誰かと結婚してもらう事になっても、それは気持ちが離れたというよりは君との存在が大きいからきっと結婚しないと駄々をこねると思う。その時無理にも忘れてもらえるように君には会わないようにこちらも善処したい。 俺自身は、君が大きくなる時もう一度会う機会があればそれまでに〇〇(彼女の名前)を君に合う奥さんに出来るよう育てると誓う。 いっときのお別れだが、俺もとても辛いが、君の未来として、このまま居続けてもらうのは心苦しいし、今後伸びる必要のある人をこのまま立ち止まらせるわけにもいかない。理解して欲しい』
僕は泣きながら、別れを告げる決心をした。 『今までご飯を頂戴するだけの話が長々と生活させていただき、養っていただき、ありがとうございました。 一生忘れません。いつか社長になってお金持ちになるまでこの生活は大切な経験として胸にしまいます。』
こう別れを告げ、彼女の家に一礼し、車に荷物を乗せて、実家の愛知に戻ることになった。
帰ってから荷物を全て洗濯機に入れて、親と3時間程説教をされた。 大学へお金を出してもらったのは親だ。だからしっかりやりたい事をいう時期でもあった。
失敗した。
この感情よりは充実した1日を送っていたからあまり悔いはない。
なぜなら前振りした話だが、ゲームの合間にアフィリエイトや、YouTube動画の撮影などの勉強をしていたからだ。
しかし、出来なかった。 なぜなら毎日お金にとりあえずなるのか?分からない状況で、親は認めることはなかった。
じゃー、何をすれば。。
大学も正直途中で行ってないので、同級生と顔を合わせづらい。大学側は進級を認めてくれており、勉強しなかった分は必死にやれば追いつくようなプラン、、つまり大学の講義後に教授の部屋に行き個人で猛勉強させる。これで追いつけるような手配までしてくれた。
彼女はその頃大学を中退したと教授から聞いており、未練残る中選択に迫られていた。
当時は楽な方を選ぶ方だったし、お金なんて頭に一つもなかった。 それでもどうしようか? は、何度も悩む日々。
仕事をするとなると、何のキャリアもない資格もない。重要視する企業も多い。たった一度の選択で200万の金が動くと聞いて、余計に焦った。
必死に考えを模索している中、アフィリエイトや、動画、当時好きだった音楽という世界に足を踏み出したい。これを信じ、大学を辞める手段に出たのだった。
いかに悲惨な、愚かな選択だったか? 正解なのか?分からない。まだ結果が出てないし。
専門学校で医療系。これが大学でかじった医療と繋がって手っ取り早く社会に出れる。これが答えだった。
そうして僕は第二の試練として、専門学校を二次試験として挑むことにし、無事合格したのだった。
そして、春を迎える、、、、
いかがでしたか? 結構な早さで大学の話を終わらせてしまいました。 意外な転機になることもなく平凡な学校生活を送っていました。そんな中の彼女と自分の家族との衝突。
なんで気づかれたのか分からないんですよ。
大学に行っている。彼女と同棲しながらも。なんて。
結果的に自分自身が自由になりたいが為にこんな無駄な時間を過ごす日々に嫌気がさし、しっかりやりたい事をたくさんするために、嘘を認め良かったのでは無いか?間違った選択では無かったと思っている。
次回、新たな出会いと後悔
お楽しみに〜
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