Nagisaの教室

攻略や日々毎日の事柄を投稿します。思った事、感じた哲学はシェアしていきたいと思いますd(^_^o)

〜第四章〜 就職と浮気

その日は突然やってきた

「内定通知 ご応募にあたりまして、何度もご来社いただきありがとうございます。 貴殿の入社希望を受理いたします。 是非貴殿のご活躍を期待しております。」

こんな内容だった気がする。

不確定は良くないと思うが、とりあえず採用された通知が送られてきた。

季節は代わり春の日差しがカーテンの中から差し込む。鳥はさえずり、 じりりとなる非常ベルのような音が部屋の中を響き渡り、消す。

『ね、むい。。』 2度目がなった頃、妹の声が扉の外からし

『おにいちゃん!遅刻するよー?』

寝ぼけてベッドから布団とともに転げ落ちる。柔らかい絨毯が衝撃を吸収、、、 と思いきや、腰に痛みが走った。

『いだぁあぁぁ』

眠い目を擦り、くしゃくしゃの伸びきった髪をかきむしり、風呂場へと急ぐ、

某ドラマの冬月先生の真似をして

『オールコンプリート!』 と、初めての香水、初めてのワックスを使い。 キメ顔で。

大学の入学式以来着ていなかったスーツを着て、家を出る。 最近聴いているのは音楽ゲームに使われるBGM。バスに乗って、電車に乗り。音楽を聴きながら、あらかじめ購入しておいた社会人の必須アイテムと話題のビジネス本を一冊。 この時はかっこよさ。本の内容は良くわかってへんけどね。。

職場に着いたら、いきなり別の隣の経理課と社長室のある建物に行き、社長に挨拶した。

『今日からよろしくお願いします』

社長はニコリと満面の笑顔。 そして沈黙の中、口を開いてこういった。

『厳しい事も辛いことも楽しいことも、悲しいことも全部ここで君に用意してあげられる。あとは期待に自分のペースで頑張ればいい。君のことはよく見ておくから。』

こう言い自分は会釈し、社長室を後にする

自分のデスクは祖父の工場においてあったタイプのどこにでもあるデスクに新しく用意したペンとメモを置きパソコンは既に開いており、隣に先輩が座るからと待っていた。

それから1時間は経過しただろうか。。 先輩とやらが戻ってこない違和感と、緊張から手が震えていた。緊張を和らげるために周りや、テーブルに書いてある地図を見てどんな建物なのか把握する。

事務所の奥の方にエレベーターがついており、2階は入院されてる患者さんがいる。 5階は重病患者が設置されており、いわゆる難病の方が入院されてることがわかった。 ふと、エレベーターの方に小さく華奢ないわゆるお嬢様のような風貌の女の子がいた。 14歳くらいだろうか?自分は心の中でうなずいた。 遠くにいたので何を話しているかわからないが、フードのついたパーカーを着て下はジーパンだろうか?大人の女性を中学生が無理して大人びているような格好ですらっとしたスーツの人に指をさして、左手は腰に当て、いかにも叱っているような会話なんだろうか?

数分その状況を見ていたらスキップで笑みをこぼしながら、事務所に戻ってきて、僕の目の前に立つ。 細い指先で自分のことを指し、 『今日入社の子ってこの子?』

なんだなんだ? 凄い年下に指差しでなんて人だ。。

『おい!聴いてるのか?坊主。君のことだ。名前はなんていう?誰?君は。』

甲高い声が事務所に響きながら、女の子は言う

『誰って俺ですか?』

小さくうなずく女の子。

『僕は今日入社したNagisa♡ですが。 どちら様ですか?』

『ふふーん!これでも私は事務の先輩なのだぞ!後輩くん!』

えぇ!?!? 状況にこんがらがり椅子から転げ落ちる。 今日はとんでもない日かよ。転けてばかりだ。

『大丈夫?後輩くん』

手を取り、スーツのシワを伸ばしながら、立ち上がる。

『セットしてるからセールスの人だと思って。後輩くんだといってくれなきゃ。』

いや、あんたがそれ言うかよ。自分の心の中でツッコミを入れつつ、

『お願いします。K先輩とはあなたなんですか?』

その会話を聞いていた40代くらいの女性が笑い出す。後ろに座っている男の人も。そして事務所にいた僕たち2人以外の3人が笑う。

40代の女性は、看護部長。自分の後ろには生活支援課の男性。 そして自分の左隣に座っている女性は介護老人保健施設内唯一の栄養士。

『あんたたち夫婦漫才は辞めなさい。前から仲良かったように会話するから笑いがとまらないじゃない。。』

『だって部長。後輩くんが。』

『彼は来たばかりなんだから、入社経験初なのよ。あなたと8年も違うのだから』

耳を疑った。え?

『8年?』

『何よ。。』

8年は嘘やろと。顔でニヤニヤしていると彼女がたまらず言い出した。

『あっ、後輩くんがバカにしてる。私29だもん!大先輩だもん。』 小さな胸を張りつつ、自分の経験を突き出してきた。 正直可愛いかった。

そうして初めての社会人としての一日目を終えたのだった

とある日には 『先輩!この書類提出先が不明です』 『後輩くんが提出する住所一覧のデータを何処かにおくから。』 『ありますやん。先輩の今右に持ってファイル』

『後輩くんが隠したんだもん。後輩くんが足引っ張ったぁ、いっけないんだぁ!』

とある日には 『先輩、請求額間違ってますよ。』 『後輩くんが毎日の※洗い出ししないから』 ※洗い出しとは、消耗品とかの数値を書き出したり、オムツなどの使用した枚数とかをパソコンに記録すること。

『いや、先輩が請求額の一覧をズレて書いてるからですって。。ほら。』 顔を赤くしながら先輩は 『そんなことないもん。後輩くんが請求額一覧の位置をずらしたからだもん。』

1ヶ月はこの会話をしただろうか。 事務所は笑いに包まれながら、ある意味新しい仕事仲間を第二の家族のように慕い、楽しんでいた。

『ようやく終わりましたよ。昼までにやらなければならない資料。』 ちょうど請求が終わり、4月の資料としてファイル保管する作業がおわりこんな声をこぼした

『昼からやることないし、いつもはやらない経理の人がしているお茶だしやりませんか?』 5月から弁当にした僕はその弁当を取り出しこう言う。 休憩室に向かいながら、 『後輩くんが私のためには弁当作らないんだ。ひどい。そんなふうに育てた覚えはないわ。あらやだ。口が滑りそう』

いったそばから、弁当取り上げてるやんw ため息をついていると、 『ねー、あのさ。』

急に話を切り出したので、2人きりの部屋の中に響き渡る口ぶりで、、 『はい!!』

そっと口に手を当てて、 『お願いがあるんだけど、静かに話してほしいの。』

『なんですか?』 と僕。

『付き合ってほしいの。』

なんだそんなことか。と吐息をかけながら、コンビニで用意した先輩のご飯を頬張りながら、 『どこに行きたいんですか?』

首を横に振る。

『後輩くん、目の上になんかついてる。』 ? 『目をつぶって貰わなきゃ、取れないよ。』

そして目をつぶると、柔らかい感触がした。体をそっと近づけ、 『もっと。』 口の中に舌をいれて、迫る体。 『ちょっと何してんすか。』 軽く肩を持ち離した。 『仕事場ですよ。場をわきまえてください。』

先輩は軽く下を向き、そして休憩室を出る。 事務所と隣接する休憩室。 事務所には誰もおらず、外のふりしきる雨の音がガラスを伝って聞こえてくる。

『先輩!!』

自動ドアの外を傘もささずに走る先輩が見えた自分は後を追いかける。

雨の中近くの公園で先輩はずぶ濡れになりながら、ベンチに座っていた。

『何があったんですか!言ってくれなきゃ俺バカだからわかんないっすよ!』

自分もずぶ濡れになりながら、ハンカチを渡す。

『後輩くん。私。後輩くんが入社してしばらくは何不自由なく私についてくる君がとってもカッコ良くて、それで意識してるうちに、大好きになったの!』 叫びながら、雨に隠れて涙を零す。

当時自分は静岡で再会したEとしばらく話していなかったこともあり、疎遠していたので、自然消滅していると思っていた。

『僕も好きです。Kさんのことが好きです』

ーーーー次回、新しい道と崩壊

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